「お前は俺のものだ、シーラ。こんな気持ちにさせられるのは、俺だけだ。その声も体も、魂も全て俺のものなんだ!」
北の地で最も恐れられているアルファ・キリアン・レイド。超自然界で富と権力を持ち、恐れられる存在として、他のパックから羨望の的とされていた。力、名声、富、月の女神の寵愛...全てを手に入れたと思われていたが、実は長年秘密にされてきた呪いに苦しんでいた。その呪いを解けるのは、月の女神の贈り物を持つ者だけだった。
シーラは、キリアンの宿敵であるアルファ・ルシウスの娘。幼い頃から父親から憎しみと軽蔑、虐待を受けて育った。彼女はキリアンの運命の番だった。
キリアンは彼女を拒絶せず、しかし別の女性セアを愛していたため、シーラを軽蔑し冷たく扱った。だが、この二人の女性のうち一人が呪いを解く鍵であり、もう一人は内なる敵だった。彼はどうやってそれを見極めるのか?
サスペンス、官能的なロマンス...