章 25

「聖父聖子は慈悲深く、臣民を思いやられる。臣下たる者は聖子と国の繁栄を第一に考えるべきもの。次があれば、このわしが真っ先にお前を許さんぞ」

藍戦舟は叱責され、顔色が青くなったり蒼白になったりした。

最後に兄は懐から一通の手紙を取り出し、彼の胸元に投げ入れた。「父上のご意向だ。お前も外に出て修行すべきだ。毎日聖殿にこもって世間を知らずにいては、将来どうして皇子を補佐できるというのだ。ちょうど南方に一つの事件がある。お前も私と一緒に表も裏も調査しに行くのだ」

「覚えておけ、今後何をするにも優柔不断であってはならん」

本来なら今日は聖子に祈福を願おうと思っていたのに、口を開く前に兄に連れ去ら...