章 13

「……」秦書は不本意ながら彼の傷の診察を始めた。

「壁の後ろに隠れてる奴ら、さっさと俺の外套を持って来い。お前らの嫂子が寒がってるのが見えないのか?」水三が背後に向かって怒鳴ると、壁の陰で盗み聞きしていた数人の兵士たちがニヤニヤしながら走り去った。ほとんど翌日には、水三が妻に頭が上がらないという噂が軍中に広まった。水三はその噂を耳にした時、しばらく気まずい思いをしたものの、自分の下で唇を噛みしめ、顔を赤らめている秦書を見ると、そんなことはどうでもよくなった。

やはり妻を側に置いておくのがいいな!

その戦いは九年も続いた。1942年、日本軍が降伏し、1949年には国民党軍が台湾へ敗走した。...