66話

翌日は土曜日で、仕事は休みだった。ウィノナは午前十一時まで眠り、それからレベッカに電話して一緒にランチをすることにした。

昨夜ザカリーのせいで頭にきた後、今日は胸が重かった。やはり、ろくでなしとは距離を置くことで長生きできるのだろう!

二人はフランス料理を食べに行くことにした。レベッカのクライアントが経営するレストランで、彼女は応援を示したかったのだ。

レストランの壮大なエントランスが二人の目を引いた。レベッカは、びしっとした身なりのドアマン二人が直立しているのを見て、財布を握りしめた。「ここの料理、とんでもなく高いのよ。応援しなきゃいけないんじゃなかったら、絶対避けるわ」

ウィノナは...