409話

この船には、船長と、どう見ても戦闘員には見えないあの秘書を含め、向こう側には十五人がいる。彼らを処理するのはそれほど難しくはないはずだ。

「ベイリーさん、私の前でそんなに警戒なさる必要はありませんよ」カイルの声が戸口から聞こえた。

数人が振り返った。

彼はスーツ姿で、秘書を後ろに従え、一見したところかなり無害そうに見えた。「私は生きたい。だから取引をしに来たのです。猟犬のように私に付きまとわないでいただきたい」

彼は冷たい笑みを浮かべて腰を下ろした。「私は誰も殺したことはありません。ビジネスでは少々非情なこともしましたが、常に法の範囲内でした。ですから、調査は怖くありません」

彼のリ...