401話

二人は向かい合って座り、この半時間、一言も口をきいていなかった。

フランクがお茶を淹れ、ウィノナに手渡した。「何か私に聞きたいことはあるか?」

エヴァが自身の正体をばらしてから三日が経っていた。しかし、渦中の人物であるウィノナは、彼にテキストメッセージ一つ送ってこなかった。

ウィノナはカップを受け取り、戸惑ったように尋ねた。「どうして今日はグレースがポメグラネート・ヒルに行かないの?」

フランクは少し黙っていた。

それは彼がウィノナに期待していた質問ではなかった。

しかし、彼女の顔を見て、自分が切り出さなければ、彼女は決して尋ねないだろうと悟った。

「先日エヴァが言ったことについ...