348話

ザッカリーはウィノナの肩に顔をうずめた。温かい体が彼女に押し付けられ、乾いた指が彼女の髪を梳き、頭皮を掠める。もう片方の手は彼女の細い腰を抱いていた。

ゾクゾクするような感覚にウィノナの背筋が震えた。

「前回言ってたこと、試してみよう」ザッカリーが耳元で囁く。声は掠れていた。

前回? ウィノナには思い出せなかった。この瞬間、思い出す余裕などなかったが、ザッカリーが何を意味しているのかは漠然と理解できた。

「いや……」

なぜ拒否しているのか自分でもわからなかったが、欲望はすでに掻き立てられていた。おそらく肉体的な理由からだろうか、頭は真っ白で、反応はすべて純粋に本能的なものだった。

しかし、彼女...