章 962

張浩然が仙石阿武からの伝言を受け取ったのは、陰陽眼の神通が第三神区を開いたからだ。これは死海と活海の気が絶え間なく陰陽眼の虚無空間へ流れ込み、真元の力と完全に融合し、無限の青色陰陽之力を生み出すことを意味していた!

「あぁっ!」張浩然が陰陽之力の恩恵を初めて体感した瞬間だった。沸き立つ力が四肢百骸を貫き、体が爆発するような痛快さを覚えた。さらに重要なことに、陰陽之力の加護により、彼の双剣操作能力は今や元嬰期円満の地仙に匹敵するまでになっていた。

今、張浩然に脅威となりうるのは、実力を隠していた胤彦と、凶獣の霊狐だけだった。

胤彦の実力は言うまでもない。連続して張浩然を攻撃しても効果がなか...