章 522

「分かりました!すぐに行きます!」

天狗に墨霜を呼んでくるよう言われ、楊浩虎は嬉しそうにそわそわと墨霜のほうへ駆けていった。

すぐに、墨霜は楊浩虎の案内で天狗と龍飛の前にやって来た。

「お嬢ちゃん、まさか腕を隠していたとはな!」

天狗は少し驚いたように尋ねた。墨霜が来た時、彼はこの美女傭兵がこれほどの腕前を持っているとは思いもしなかったため、「お嬢ちゃん」などと呼んでいたのだ。

「ボス、私が悪いわけじゃないでしょ!悪いのはここに強い奴がほとんどいないことよ!」

墨霜は見下したような態度で言った。まるでこの拠点など眼中になく、ここに来たのも上からの指示があっただけという様子だった。

「ふ...