章 384

「そうだ、今日のお前の相手は、聖帝のパンチング・キング、阮震南だ。奴を倒せば、忠義厅のファイター選抜大会に参加する資格が得られる」

雷東はわずかに頭を下げると、そう言いながら車のドアを開け、龍飛たちを連れて聖帝の正門へと歩み寄った。

「阮震南ですか?東兄、あの聖帝で二十八週連続で王座を守り続けている鉄拳の阮震南のことですか?」

その名前を聞いて、同行していた楊浩虎は驚愕の表情を浮かべた。龍飛が今夜対峙する相手があの阮震南だとは思いもよらなかったからだ。

「その通りだ、まさに彼だ!」

雷東は頷いた。阮震南というファイターのことは、彼はとうに注目していた。

半年前、雷東は阮震南に目を付...