章 958

私は静かに翡翠の玉を撫でながら、心の中で疑問が渦巻いていた。程蔷の質問に答えるのではなく、心を静め、意識を内側へと沈めていくと、玄妙な感覚が脳裏に浮かんできた。

それは玉の中を包み込む陰の気だった。以前よりもさらに強くなっている。そしてこの感覚はどこか馴染みがあり、まるで程蔷の体と繋がっているかのようだった。この感覚は初めてではない。実際、浴室で程蔷と雲雨の戯れをしていた時も、玉には微かな変化があった。

ただ、あの時は色欲に急かされ、水鉄砲を撃つことに夢中で、陰龍の玉の反応など気にも留めなかった。今回は欲望が収まった後だったからこそ、じっくりと観察できたのだ。

「この龍、すごくリアルね。...