章 776

七色七夜の花は世界で最も邪悪な花であり、元々は地獄に生息していたが、ある時、一匹の悪鬼によって人間界へと持ち込まれたのだ。

かつて、強大な法力を持つ七色七夜の花が現れ、人間界に多くの災厄をもたらしたこともあった。

私はゆっくりとリュックから黄金の剣を取り出した。驚くべきことに、七色七夜の花は金に弱いのだ。

金は通常非常に柔らかい素材だが、七色七夜の花に触れると異常なほど硬くなり、ダイヤモンドにも匹敵する硬度を持つようになる。

これはおそらく相克の原理によるものだろう。

この金の剣は、私が二百万もの大金をかけて打ち造らせたものだ。少し痛い出費ではあるが、命を失えば、もはやお金など使えなくなるのだ...