章 76

「どうやら、叔父さんは本当の血縁だったんだな、嘘偽りなく」

時々大画面に映る劉漢来に視線を向けながら、私は隣のパソコンで過去の監視カメラの映像を確認し続けた。

見たところ、劉漢来は退社するつもりのようだったので、あまり気にしていなかった。

だが意外なことに、彼はエレベーターで五階で止まり、そこで降りたのだ。

五階と言えば、私がさっき離れたばかりで、フロア全体では趙夕月だけが残っているはずだ……

「劉漢来が趙夕月を訪ねるだと?二人はどういう関係なんだ?!」

正直、趙夕月と劉漢来に何か関係があるなんて考えたくもなかった。もしそうだとしたら、事態は本当に面倒なことになる。

甥の右腕までもが相手の手の...