章 655

「何も問題ないようで」老張は頷いて言った。「何もなければいいよ。小劉、早めに休みなさい。もう遅いからね」

小劉は一言返事をすると、奥の部屋へ戻っていった。

私はすぐに老張に声をかけた。「じゃあ兄貴、私も戻るよ」

老張は頷きながら微笑んだ。「今日は、ありがとうな」

「何を言ってるんですか。失礼します」そう言うと、私は身を翻して立ち去った。

銭湯に戻ると、特に掃除をしておいた。出る時は女子学生がまだ入浴中だったので、閉めずにいたのだ。

きちんと掃除をしてから銭湯の扉を閉め、ふと早く寝る気にはなれなかった。

外の空には月が非常に明るく輝き、まるで昼間のように辺りを照らしていた。

ポケ...