章 627

私は頷いた。そして、私たちは並んで歩き始めた。

銭湯に戻ると、すぐに着替えて仕事に取り掛かった。五時まで働き、ほぼ片付いたところだ。

タバコを取り出して吸い始めると、最近悩み事が増えたせいか、タバコを吸う量も増えていることに気づいた。

でも、以前と比べれば、今の生活の方が好きだ。心に期待できるものがある。

以前のようにぼんやりと日々を過ごすことはなくなった。

しばらくタバコを吸った後、食事に行こうと思った。

ちょうどそのとき、見覚えのある人影が近づいてくるのが目に入った。

よく見ると、なんと小芳だった。

その瞬間、小芳とはずいぶん会っていないことに気づいた。こんなに綺麗になっているとは思わなか...