章 579

「ええ、わかりました。ご安心ください、張部長。精一杯頑張ります」と私は頷きながら答えた。

「はい、部長、ご安心ください。私どもの病院も趙先生に全面的に協力させていただきます」と甄妮が隣から口を開いた。

私は彼女をちらりと見やり、その表情に沈着さを見て取った。

「ありがとう、甄院長。このことは覚えておくよ」と張部長は役人特有の口調で言った。

「張部長、今すぐ薬を調合してきます」と私は言った。

張部長が頷くのを見て、私は急いで部屋を出た。甄妮も私の後に続いた。

外に出ると、思わず安堵のため息をついた。背中はほとんど汗で濡れていたが、上着を着ていたので誰にも気づかれなかった。

甄妮と一...