章 543

「ふふ、白先生、ご丁寧にありがとうございます。私もまだ医務室で働かせていただくことになりますし、ご指導というほどではなく、お互いに意見交換できればと思います」と私は笑いながら言うと、白先生は顔にわずかな笑みを浮かべ、力強くうなずいた。

白先生とさらにしばらく話した後、時間も遅くなってきたので、そろそろ戻ることにした。

白先生はすぐにうなずき、私はそのまま医務室を後にした。

医務室を出ると、空はすっかり暗くなり、星空が特別に輝いていた。そよ風が時折髪をなでていく。今日は思いがけず、ずっと心の奥底に埋もれていた記憶を思い出すことになった。白先生の言葉がなければ、おそらく永遠に思い出すこともなか...