章 439

「でも…」私は笑顔を浮かべたまま尋ねた。「この三十万の保護料ですが、誰に支払えばいいんですか?」

「俺だ」

刀疤はほぼ反射的に答えたが、言ってから自分の失言に気づいたようだった。

彼は私が急に軟弱になったと思ったのだろうが、言い終わった時、自分が私の言葉の罠にはまったことに気づいたのだ。

この保護料は仮に払うとしても、最終的には彼ではなく謝九に渡すべきもの。結局、このルールを作ったのは謝九なのだから。刀疤は単に謝九の義理の息子に過ぎない。どういうつもりだ?自分の義父に逆らうつもりか?

失言に気づいた刀疤は気まずそうに二、三度咳払いをした。「よく考えておけよ。さもないと、お前の今後の日々は...