章 355

天は私の意志に背くばかり。

金曜日のこと、夏茜が突然私を訪ねてきて、ある事件の調査に協力してほしいと言ってきた。

交通警察の彼女がどんな事件を調査する必要があるのか不思議に思ったが、とりあえず協力することにした。

だが想像もしていなかった。夏茜の調査に協力するのではなく、この地区の警察に協力することになり、私はそのまま派出所でお茶を飲むことになったのだ。

そして驚いたことに夏茜もそこにいた。私が着いた時、彼女は入り口で待っていて、今日はスーツ姿で凛とした雰囲気を醸し出していた。スカート姿の時よりも引き締まって見えた。

「ごめんね、ダンダンチョン」

夏茜は私を見ると申し訳なさそうな表情を浮かべた...