章 32

「それじゃあ、手のひらを彼女の下半身に滑らせて思いきり触った後で、僕は彼女にこう言ったんだ。『僕の言うことを聞くなら、もう意地悪しないよ。それができる?』」

彼女は同意したくなさそうな顔をしていたけど、僕がもう一度ズボンに手をかけると、すぐに態度を変えた。

「わかったわ、わかったから!もう意地悪しないでくれるなら、何でも言うこと聞くから!」

彼女は涙目でそう言って、本当に可哀想な様子で、思わず心が痛んだ。

でも、こうするしかなかった。僕は彼女に僕のそばにいてほしいだけなんだ。もう船に乗り込んだからには、ゆっくりと後から切符を買えばいい。いつか彼女も僕のことを好きになってくれると信じてい...