章 277

私はかなり真面目な人間なので、誘い出しても食事をしたり、おしゃべりしたり、ホテルに行って、そのあと……いや、ホテルの件は無しにしておこう。

「いいよ、時間あるときに会おうよ。あるいは僕からそっちに行こうか?」

「やめておこうよ。同僚同士だし、私そういうの慣れてないから」

「そうだね。じゃあ今度どこかレストランでも行こうか。そういえば、あなたたちの総支配人、旦那さんいるの?」

「あなた、すごくゴシップ好きね」

「いやいや、暇なんだよ。毎日やることないから、女の子と遊んだりゴシップ話したりしてさ」

僕とあのレジ係の女の子はこんな感じで、とりとめもない会話を続けていた。実際、彼女は悪くな...