章 1580

「今、我々が視線を向けると、案の定、沈君三の姿が見えた。

そして、その隣に佇む人物こそ血殺盟の盟主だった。

二人とも全身が血色の鎧に覆われ、その姿はすっかり変わり果て、まるで日常で見慣れた彼らではないかのようだった。

「ケケケ、奴らは自ら堕落を選び、血鬼と化したのだ。血魔の忠実なる僕となったというわけだ。老沈よ、お前の息子は救いようがない。血魔を倒さぬ限り、奴の心を取り戻すことはできんぞ」吸血コウモリの老祖が不気味な笑みを浮かべながら言った。

陳家の老爺の眼光が鋭く凝り、無限の殺気が閃いた。

「フン」と冷ややかに鼻を鳴らすと、彼は言った。「お前たちがどう決断しようと構わん。とにかく私の息子は必...