章 157

その女性はとても美しく、整った小さな顔立ちで、耳元までの短い髪を下ろしていた。見た目は三十五、六歳ぐらいで、小学校の制服を着た小さな男の子を連れていた。

二人の会話から、この子は彼女の息子で、母子は外で食事を済ませて帰宅するところだったようだ。

「ママ、ハムも食べたい!」

私が荷物を持って階段を上ろうとしたとき、その小さな男の子が甘えた声で母親にハムをねだっているのが聞こえてきた。

こいつがなぜこんなに太っているのかやっと分かった。食事を済ませたばかりなのに、私が持っているビニール袋の中にハムがあるのを見て、またすぐ食べたがる。まさに並外れた食いしん坊だ。

女性は息子をなだめ、言うことを聞くよ...