章 1547

さすが邪派一代の宗師、戦神・刑天をも手こずらせた男だけのことはある。

「やめて!」唐燕燕はその黒い気が彼女に向かって襲いかかってくるのを感じ、顔面蒼白になった。

今や彼女を救える者はいない。唯一効果的な方法は私の手にある封魂球だけだ。しかし蛊張の魂は一派の宗師である。強引に服従させようとしても、成功の見込みは薄い。

しかも今、私は空中を飛んでおり、自分の実の子を受け止めなければならない。唐燕燕を救うために両手を空けることなどできない。一瞬の選択を迫られ、歯を食いしばって子供を腕に抱き寄せた。

わーんわーん!

子供は私という見知らぬ顔を見て、すぐに大声で泣き出した。

「危なかった!」...