章 1522

この言葉が出るや否や、その場は騒然となった。

刑風はこういう機会を待ち望んでいたので、思わず冷ややかな皮肉を浴びせた。「趙さん、随分と大胆だな。黒龍小隊は国家の組織だぞ。公器を私物化するとは、誰がそんな権限を与えたんだ?」

「そのとおりだ!趙さん、副隊長とはいえ、これは黒龍小隊の職務範囲外の案件だ。我々には任務を拒否する権利がある」刑風の隣にいた男が険しい顔で言った。

この二人の発言で、その場の雰囲気は一気に居心地の悪いものとなった。

幸い常威がタイミングよく沈黙を破った。彼は軽く咳払いをして言った。「刑風組長、凌隊長の意図を誤解しているようだな。そこまで深刻な問題ではない。我々はみな...