章 1518

内力があってこそ、普通の虫が特殊な能力を持つ蠱虫へと変化するのだ。

たった二、三分ほど経っただけで、近くの昆虫たちがすべて姿を現し、蜂蜜を撒いた場所へと進軍し始めた。予想通り、それらは全て粘着質に捕らえられ、これで私は多くの蠱虫の材料を手に入れることができた。

紫金の鉢を取り出し、昆虫たちを全てその中に入れる。そして呪文を唱えると、今まで見たこともない経絡が私の体内を巡り始めた。内力をそこに注ぎ込むと、瞬く間に手から白い気体が放出され始めた。

両手で紫金の鉢を握りしめると、中の白い気体がじわじわと浸透していく。鉢の中からは様々な昆虫の鳴き声が聞こえ始め、その音は不揃いで混沌としていた。ま...