章 1492

刑風は油断せず、拳を合わせて言った。「黒龍小隊の刑風だ。ご教授願いたい!」

そう言うや否や、まるで砲弾のように飛び出した。彼が修めた武技は多くはないが、どれも非常に高い境地に達していた。崩山拳を繰り出し、強烈な一撃を玄澄の身体に向けて叩き込んだ。

「阿弥陀仏!」玄澄は突然仏号を唱え、身を翻すと、極めて巧妙な軌道で刑風の攻撃をかわし、両掌を風のごとく刑風の背中へ叩きつけた。

この一手に観衆から驚きの声が上がった。昨日の下剤は彼にほとんど効果がなかったようだ。内功の深い者だけがその影響を避けられるというが、玄澄はまさにそういう人物だったのだ。

「今のは歩法の武技だ。そうでなければ風兄の攻撃をかわせ...