章 1410

一号の体は半分が機械化されていたため、戦闘は得意でも字を書くのは全く不得手で、書いた文字はかなり乱雑だった。

醜いと言えば醜いが、なんとか読み取ることはできる。

「趙兄貴、俺は記憶の一部を取り戻した。自分が成し遂げるべき使命を知ったんだ。お前と過ごした日々は、本当に楽しかった。だが、もう行かなければならない。奴らがすでに来ているんだ。お前に迷惑はかけられない。縁があればまた会おう!」

最後の感嘆符は筆圧が強く、彼も別れを惜しんでいることが窺える。だが最終的には去ることを選んだ彼に、俺は思わず苦笑するしかなかった。

まさに雨降って地固まるとはこのことだ。一号はいつ去るでもなく、よりによってこんな...