章 1225

彼の口調には慎重さが満ちており、目は絶えず刑風を観察していた。私は刑風の名前や身分を彼に伝えていなかったが、彼は様子を見て私が刑風に付き添っていることを察していたようだ。

「扉を開けてくれ。中を調査する」刑風はさっと手で指し示し、看守に扉を開けるよう要求した。

看守はおとなしく鍵と暗証番号、さらには指紋ロックと顔認証システムを操作した。幾重もの解錠が行われた後、重厚な扉がガラリと開いた。

「よし、お前は外で待っていろ。私と老趙だけが入る」刑風は軽く言い残すと、私と並んで中へ入った。

部屋に足を踏み入れた途端、薄っすらとした血の匂いが再び漂ってきた。

それは一号が殺した死体から発せられ...