章 1223

もちろん、一号の捕獲に関しては、あまり大きな期待はしていなかった。一号の能力は軍内で神がかり的に噂され、それを持つことはまるで一軍団を有するようなものだ。もし後になって狂気の博士を不意に攻撃することがなければ、今頃は猛獣の檻に閉じ込められていることもなかっただろう。

「結構です。まずは現場を調査したい」刑風は大きく手を振り、きっぱりと断った。彼は行動力のある男で、急いでやって来るなり仕事に取り掛かった。

この真面目な姿勢に私も軍の上層部も感動したが、皆彼が無駄な努力をしていると思っていた。しかし、この男が優れた能力を持ち、何やら刑天の弟だということなので、とりあえず我慢して彼の意向に従うこ...