章 1201

金龙も察したようだ。私が救えないからといって、陳家のお爺さんが救えないとは限らない。金龙の龍涎を持って助けを求めれば、きっと陳張天を生き返らせることができるだろう。

「色に目がくらんで、女一人のために兄弟を売り渡そうとするとはな!」金龙の口調は明らかに不機嫌だった。

龍涎は彼の命の源だ。もうこれ以上考えるのはやめておこう。そこで私は言った。「わかったよ。ただちょっと考えただけさ。あの老いぼれは野心に満ちてて、何か陰謀を企んでいるかもしれない。安心しろよ、金よ。俺は絶対にお前を売り渡したりしないから」

私のこの言葉に、金龙はようやく冷ややかに鼻を鳴らして、また眠りに戻った。

ちょうどその...