章 1189

瞬く間に、金龍が戻ってきた。爪には黒く焦げたような何かを持っていた。私は冷笑して言った。「老金、こんな翼を持ってきたって、焼いて食べろってことか?」

そう、奴の爪に握られていたのは、一対のコウモリの翼だった。

ドンと音を立てて私の目の前に投げ出すと、金龍はサッと音を立てて私の体内に戻っていった。

「これは吸血コウモリの元霊が持つ最高の宝と言えるものだ。硬度は比類なく、核爆発の威力をもってしても完全に破壊することはできん。それどころか災いを転じて福となし、核爆発の高温でコウモリの翼を溶鍊したのだ。お前が少し錬器の術を施せば、一対の翼を手に入れることができる」金龍の声は得意げだった。

「翼...