章 117

彼女は電話に出た。友達からの着信だったが、何を話しているのかはわからない。

ただ、たいした用事ではなさそうだ。にぎやかな様子から察するに、おそらくショッピングにでも行くつもりなのだろう。

趙夕月が電話中の間、暇を持て余した私は彼女の玉のようにきめ細かく伸びやかな美脚を愛撫していた。

まだストッキングも脱いでいない。昨夜はあまりにも疲れていたので、愛し合った後はそのまま眠ってしまったのだ。

一晩中温もりに包まれていたせいで、ストッキングは乾いていた。その表面には乾いた跡が付いており、少し米の煮汁が固まったような、白っぽいものだった。それを剥がして鼻に近づけてかすかに香りを嗅ぐと、あの愛液の香り...