章 1126

「私も彼らを困らせたくないんだ」そう言って私は大声で呼びかけた。内功の力を込めた声は、遠くまで響き渡り、内部高級幹部病棟の張書記にはっきりと届くはずだ。

そのとき程薔が出てきて、兵士たちに歩み寄りこう言った。「安心して、彼は犯人じゃないわ。張書記が中に入れるようにと言ってるの」

彼女の証言を得て、二人の兵士はようやく安堵の息をついた。そして即座に表情を引き締め、私に向かって敬礼した。今の私は軍に招かれた犯人追跡隊長という身分で、だからこそあの令牌を賜ったのだ。二人は私の具体的な身分までは知らなくとも、その意味するところは理解していたようだ。

「よくやってくれている。張書記の安全を必ず確保...