章 1043

「たとえ死ぬとしても、心地よく旅立ちたいものだ」

「沈老様、本当にありがとうございます!」八字胡は珍しく御世辞を言わなかった。言えないのではなく、声が詰まって感極まって言葉にならなかったのだ。

陳家の老人は満足げに微笑み、何度も頷きながら言った。「自分の体を意識してみなさい。少しでも内力の波動を感じるだろう?」

八字胡は勢いよく顔を上げ、胸に喜びが溢れた。そして陳家の老人が言った通りにすると、すぐに内力の波動を感じ取ることができた。微弱ではあったが、質的な飛躍だった。

外門の武功と内門の武功は、まったく次元の異なるものだということは周知の事実だ。

師門の伝承や名のある師の指導なしに、内...