章 1015

「はぁ...」と溜息をつきながら、彼は憔悴した表情で座り込んだ。丹薬を手に入れたというのに、少しも嬉しそうな様子はない。

そのとき、三男も立ち上がろうとしていた。だが私はすでに本質を見抜いていた。

陳家が国内最大の富豪となり、あらゆる業界に事業を展開し、長年にわたって揺るぎない地位を保ってきたのには、確かな理由があったのだ。その最大の功労者こそ、陳家の当主自身だろう。彼の実力はさておき、この先を見通す眼力、千里の外にあっても勝敗を決する器量だけでも、私は感服せざるを得なかった。さらに彼は状況を見抜き、三人の息子たちの行動の全て、功績も過ちも、彼の目から逃れることはない。

こんな人物が古代...