章 1113

林浩はデスクの様子を見て、理屈で説得するしかないと決めた。話し合いでは埒が明かないと。

林浩は指を鳴らした。

ドン!

霊韻の体から躊躇なく霊圧が完全に解放された。六等後期の霊圧は侮れるものではない。獅虎も非常に空気を読んだのか、一声咆哮すると、体から金色の光を放ち、全身の毛を逆立て、牙を剥き出して攻撃態勢を取った。

デスクの顔色はさらに暗くなった。ここには残兵しかおらず、六等初期の副統領たちは全て外に配置してしまった。彼一人ではこの一人と一霊獣を抑え込む自信はなかった。

「どうした?一発やるか?」敖犬が突然林浩の傍らに現れ、六等頂点の霊圧を全く隠すことなく解放した。

戦...