章 1021

両陣営はそれぞれの指揮官の命令のもと、迅速に交戦状態に入った。沈惜颜は先陣を切って、勢いよく敵軍の中へと突撃していく。素手を振るい、手に持った飾り帯が風に乗って大きく広がり、まるで霊蛇のように巧みに動き回る。一振りするだけで何百もの霊獣を巻き込み、重傷を負わせることができた。

これらの霊獣たちの実力は侮れないものの、大半は三等幻霊師の境地にすぎない。神性を持ち、四等境界に達している沈惜颜の前では、ほとんど一合で倒されてしまう相手でしかなかった!

龍組の戦士たちはさらに百戦錬磨で、お互いの連携も緊密だった。進退は計算されており、蒼狼と南虎の指揮のもと、非常に効果的に敵を引き付け、牽制しながら...