章 1006

「林浩たちが狩っていた霊獣はすべて低級なもので、一等幻霊師にも達していない、霊智すら開かれていない生き物だ。霊核なんてあるわけがない」

「それに、お前は何様のつもりだ?たかが神子の従者風情が、笑わせるな」

「大将、この連中はおかしいぜ。あいつらの匂いが、なんか嫌な感じがするんだ」熊二は顔をしかめながら、向かいの三人を見つめた。

林若詩も同じように小さな鼻をひくつかせ、一目見ただけで目が汚れるような表情をしていた。

彼らだけでなく、林浩の感覚はより直接的だった。この三人の身には陰気が濃く纏わりついている。その陰気の匂いは、生きとし生けるものが本能的に嫌うものだが、相手はまるで気づいていな...