章 636

「あっ……」小娘が悲鳴を上げ、瞬く間に全身が霜に覆われ、崩れ落ちた。

紫晶玉瓶と爆神碑は王家の至宝であり、楚霜児の神虚拂塵と同じく神器級の宝物だ。楚霜児の神虚拂塵は進化を遂げたとはいえ、彼女自身の修為は涅槃境後期に過ぎない。一方、天玄真人の功力は玄化境後期で、丸々三級一階も上回っている。

玄化境の威圧が氷晶花と共に襲いかかり、神虚の烈焰と電光を粉砕し、楚霜児を直撃して重傷を負わせた。

「お嬢ちゃん!」欧陽志遠は楚霜児が傷つき倒れるのを見て驚愕の声を上げ、怒りに震えた。

小娘は自分を救うために傷ついたのだ。あの氷晶花が自分に当たっていたら、粉々になり、元神も消滅していただろう。

お嬢ち...