章 1067

漆黒の銃影と眩い剣の光が、猛烈な爆発の玄光を通り抜け、高速で欧陽志遠へと飛んでいった。

ほぼ同時に、馬宇衡が神念を動かすと、碧血日月幡が人の肌を粟立たせるような碧い血の光を放ち、向かって行った。

欧陽志遠の元神が、再び揺らいだ。

「カチッ!」瞬く間に、虎牙槍の槍影と乾坤日月剣の剣光が金色の護罩に激突し、なんと護罩に細い亀裂を生じさせた。

くそったれ、死ね!

馬宇衡は聖器の法宝の護体金光が完顔烈と趙天記の法宝によって亀裂を生じさせられたのを見るや、すかさずチャンスを掴み、碧血日月幡を茶碗ほどの太さの血色の雷弧に変え、猛スピードで護体金光の亀裂へと射込んだ。

「ドーン!」という闇音と共に、欧陽志遠...