章 1000

金色の仏手がゆっくりと揺れた。

「よろしい、この法宝の器霊を従わせるのを手伝ってくれ」欧陽志遠は双輪十六環の大錫杖を指さし、単刀直入に言った。

さっきの器霊の男がこの金色の仏手を主人と呼んでいた。きっとあの者を従わせる方法を知っているはずだ。

双輪十六環の大錫杖は、器霊と融合して初めて仙器レベルの法宝となる。一度器霊が抜け出せば、等級は以前の状態に戻ってしまう。

金色の仏手は淡く微笑み、「それは簡単なこと。お前は神族の血を持っている。血で認主すればいい」と言った。

金色の仏手は知っていた。この若者が太陽星河から遥か人馬星河までやって来たのは、この法宝の器霊を探すためではなく、別の目的があるのだ...