君のために詩を書く

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章 261

老李は固まってしまった。

小詩の携帯がなぜ地下室にあるんだ?

老李は床に這いつくばり、より一層はっきりと聞き取った。

二百パーセント確信できる、小詩の携帯の着信音が確かに地下室の下から鳴っているのだ!

くそっ!

どういうことだ?

小詩の携帯が地下室の中に?

劉麻子は老李が買ってやった携帯しか持っていないし、着信音はデフォルトのままで、一度も変えたことがない。劉麻子がこんな童謡の着信音に変えるはずもない。

唯一の説明としては、小詩の携帯が、本当に地下室の中にあるということだ。

老李は耳を木の床に押し当て、静かに聞き続けていると、突然地下室の中から流れていた「朝に聞こえる鶏の鳴き声」が唐突に途切れ...