章 211

「死にたい奴なんかいるか!」

ぱん!

彼は再び右肘で卑劣な男の胸を強く打ち付けた。これで男はすっかり折れた。

「やめます、もうやめます」卑劣な男は大声で叫んだ。

「てめぇ、俺にトイレ掃除させようってか。お前なんか俺の目には屁でもねぇんだよ。殺すのなんて遊びと変わらねぇんだぞ」

この時、李おじさんの殺気がすべて漏れ出し、血走った目で男の顔に七、八発の平手打ちを見舞ってから、ようやく男の上から立ち上がった。

卑劣な男は顔中血だらけで、恐怖に震えながら地面を這い、背の高い男の後ろに隠れた。

「班長、班長…」卑劣な男は叫びながら、背の高い男の手を引いて立ち上がった。

「誰かまだ俺に606号房の掟を教え...