章 89

義父にそんな目で見られると、潘俊杰はしぶしぶ承諾するしかなかった。

汤蓉蓉も付き添いたかったのだが、父親は頑として許さなかった。「ここには母さんと小潘がいるから、十分だ。お前はお腹に子供がいるんだから、二、三日に一度顔を出すだけで構わない」

二日後、汤蓉蓉は仕事の帰りに父親を見舞いに行った。病室の入り口に着いたところで、ちょうど母親と出くわした。

「お母さん」汤蓉蓉は足早に近づき、母の手からゴミ袋を受け取ろうとした。

母は軽く手を遮って渡さなかった。「大丈夫よ、お父さんはここ二日ずいぶん良くなったから、私は疲れていないわ。もう少ししたら小潘にも休んでもらおうと思ってるの」

「いいのよ...