章 21

盛凌の誕生日の日、私は彼女の大好きなチョコレートの大きな箱と、ケーキを買って、サプライズを用意した。

しかし実際には、一日中待っていたが、盛凌の誕生日の話は一切耳にしなかった。

どういうことだろう?

疑問を抱きながら、少し緊張しつつ盛凌に電話をかけた。

向こうから盛凌の甘い声が聞こえてきた。「わぁ、兵お兄ちゃん、どうして電話してくれたの?もしかして小敏を探してる?彼女は…私と一緒じゃないわよ!どうしたの、彼女が電話に出ないの?」

私は単刀直入に言った。「君を探してたんだ。今夜は…何か予定ある?」

盛凌は言った。「予定?どういう意味?私はちょうど…家に帰る途中なの、ちょっと実家に戻る...