章 124

部隊で400メートル障害走を鍛えていたおかげで、塀を乗り越えるなんて、まるで子供の遊びみたいなものだった。

少し助走をつけて、足の力を使って壁を蹴り、体を素早く跳ね上げると、塀の上端をしっかりと掴んだ。そして腕に力を入れ、懸垂の要領で身体を引き上げ、手慣れた動きで塀の上に登り切った。

塀の上から屋根へと移動し、俺はすぐにヘタレの革靴を見つけた。

手に取ると、その強烈な臭いがひしひしと伝わってきた。まさに「香り」が充満している。

靴を下に投げ捨てた後、来た道を戻り、塀から飛び降りた。

李夢瑤は拍手しながら声を上げた。「わぁ、かっこいい!房兄、さすが房さんね、屋根に上ったり軒を歩いたり。房兄...