章 918

細身の体に巨大な胸、そして何とも言えない超俗的な雰囲気を漂わせている。

「あなたが譚志東ね!」譚志東が口を開く前に、その女性が歩み寄り、先に声をかけてきた。

「私がそうだが、あなたは?」譚志東は心の準備をしていたものの、この女性が京城の大物だと言われると、少し驚きを隠せなかった。

「龍庭集団保安部の幽月よ。ある件について調査するよう命じられてきたの」幽月はそう言いながら、身から証明書を取り出し、譚志東の前でちらりと見せると、すぐにしまい込んだ。

だが譚志東はそれをはっきりと見た。黄金の令牌で、その上には生き生きとした金の龍が彫られていた。龍庭集団の紋章の象徴だ。

「わかりました、こち...