章 554

昨夜の疲労と先ほどの激しい営みのせいで、林浩は沈媛媛の小柄な身体を抱きしめたまま、すぐに深い眠りに落ちていった。

今はまだ朝の七時だが、林曦然はすでに起床していた。認めようとはしないが、昨夜ずっと林浩のことを心配していたのだ。

林曦然は短パン姿で下の階のリビングに行って確認してみた。玄関のドアは内側から閉められており、救援活動に来ていた村人たちはすでに帰ったようだが、一階の寝室に林浩の姿はなかった。

玄関は内側から閂がかけられているので、林浩がこの家から出ていくことはあり得ない。つまり、林浩はこの家のどこかにいるはずだ。

林曦然は三階まで探しに行ったが、それでも林浩は見つからなかった。...