章 526

二人は服を整え、しばらくの間、車内で余韵に浸っていた。高みに達した後の甘い余韵を楽しんでいたのだ。

約十分後、李瑞凤は突然林徳民の腕から身を離した。「あっ、老林、大変よ!嫣然はもう授業が終わってるんじゃない?早く電話してあげて!」

李瑞凤はそう言いながら、顔を赤らめた。夫婦二人ともこんな年齢になって、まだ車内でカーセックスなんて、娘が今日早く帰ってくることをすっかり忘れていたなんて!

林徳民も思い出し、時計を見ると、十一時半を少し過ぎたところだった。ちょうど嫣然が授業を終えるタイミングだ。

林徳民が電話をかけると、「お客様のおかけになった電話は電源が入っておりません。しばらくしてからお...